モダンな壁紙のアイデア6選:トレンド・フリース・ビニールの比較

2022年にデザイナーが選んだ4つの壁紙トレンド、購入前の5つのチェックポイント、フリース壁紙とビニール壁紙の違いを解説します。

何もない素っ気ない壁と、パターンが詰まった見本帳。塗料を選べば確実ですが、壁紙ならより思い切った演出が可能です。お部屋に足りなかったアクセントをプラスしてみましょう。
今回は、4つの柄と2つの素材からなる、6つのモダンな壁紙アイデアをご紹介します。まずは、壁紙選びの失敗を防ぐための簡単なチェックリストから確認しましょう。
壁紙のトレンドは長年にわたり変化し続けています。最近では、より自由で個性的なインテリアを楽しむ人が増えており、キッチンやバスルームを含め、どんな部屋にもグラフィック柄の壁紙が取り入れられるようになりました。
壁紙を選ぶ前の5つのチェックポイント
壁紙はお部屋の雰囲気を大きく左右します。適切なパターンを選べば、小さなベッドルームでも広々とした開放的な空間に見せることができます。インテリアづくりの基本は壁から始まります。購入前に以下の5点を確認しておきましょう。
- インテリアのスタイルを決める。 壁紙単体だけでなく、配置する家具やその位置、光の当たり方まで考慮して計画しましょう。
- 部屋のサイズを測定し、窓の位置を確認する。 日光の入り方によって、選ぶべき色や、2種類の壁紙を組み合わせる際のデザインバランスが変わってきます。
- 壁の下地状態を確認する。 壁の傷や凸凹をチェックし、必要なロール数を計算します。判断に迷う場合は、自己判断に頼らず店舗のスタッフに相談するのがおすすめです。
- 継ぎ目(ジョイント)の計画を立てる。 3D壁紙は、継ぎ目や接着剤の跡を目立たせずに綺麗に貼れてこそ美しく仕上がります。購入前に、柄合わせや貼り合わせの方法を確認しておきましょう。凹凸のある厚手の壁紙は、大きなゆるやかな起伏はカバーできますが、細かなボコボコがある壁では継ぎ目が目立ってしまうことがあります。
- 家具のスタイルと柄を合わせる。 家具のテーストと喧嘩するようなパターンを選ぶと、お部屋全体が乱雑な印象になってしまいます。
これらのポイントは、壁一面だけにアクセントクロスを貼る場合でも、部屋全体に張る場合でも同様です。それでは、注目の柄から見ていきましょう。
デザイナーが選ぶアクセントクロスの人気アイデア
2022年の壁紙トレンドとしてデザイナーが挙げたのは、「マキシマリスト・プリント」「旅を予感させるカラー」「大理石風」「大ぶりの花柄」の4つです。
Andrew Martinのディレクター・オブ・デザインであるDavid Harris氏は次のように語っています。「モダンなインテリア壁紙は2022年のデザインにおける主要なトレンドであり、消費者の強いニーズが衰える気配はありません。伝統的な草花柄から、現代的なジオメトリック(幾何学)柄、トロピカル柄、アニマルモチーフ、建築的なデザインまで、あらゆる好みに応えるラインナップが揃っています」
アイデア1:マキシマリスト・プリント
Wallpaper Directの代表であるMelanie Adams氏は、現在の壁紙トレンドを「極めてマキシマリスト的」と表現しています。視線を惹きつける、大胆で力強いプリントが特徴です。
「空間の雰囲気を劇的に変える最も簡単な方法の一つが、モダンな壁紙の質感を取り入れることです。デザイナーたちは、より大胆でカラフルなプリントを採用し、壁や木部の大胆な色彩と組み合わせています」
魅力:家具を新調しなくても、インパクトのある壁が一つあるだけで部屋の主役になります。注意点:鮮やかな塗料やウッド素材の横に、さらに賑やかな柄を重ねるとうるさくなってしまいます。他の要素はシンプルに抑えましょう。
Idea 2:旅を予感させるカラー
遠出が難しかった時期、人々は旅先の雰囲気を自宅に取り入れようとしました。エスカピズム(現実逃避)の欲求から生まれた非日常感のあるインテリアです。キッチンの壁紙を変えるだけで、毎日の夕食がまるで宇宙空間で食事をしているかのような特別な時間に変わります。
モロッコ風のカラーパレットや鮮やかなプリントを使えば、壁一面が憧れの場所へのオマージュに早変わりします。魅力:壁を見るだけで、毎日旅気分を味わえます。注意点:テーマ性の強い柄は無地よりも流行り廃りが早いため、部屋全体ではなく壁一面だけに使うのがおすすめです。
アイデア3:大理石風
大理石風の壁紙なら、本物の石材を使わずに上質なストーン調のテクスチャーを楽しめます。
Wallsauceの共同創業者であるAndrew Gerratti氏は次のように解説しています。「大理石調の壁紙は、その汎用性の高さから常に高い人気を誇っています。豊富なカラーやテクスチャーから選べるだけでなく、天然石のような高額な費用をかけずに、キッチンやバスルームなど幅広い場所に施工できるのが大きな魅力です」
魅力:主張しすぎないパターンなので部屋全体にも貼りやすく、水回りにも適しています。注意点:キッチンやバスルームで使用する場合は、耐水性のある素材を選びましょう。適合する種類については、以下のビニール壁紙の解説をご覧ください。
アイデア4:大ぶりの花柄
ボタニカルや花柄のモチーフはこれまで以上に注目を集めており、中でも大ぶりの大胆な花柄がトレンドを牽引しています。部屋の印象を際立たせるアクセントウォールとして取り入れてみましょう。宝石のような深みのある色合いを特徴とする、ルネサンス様式を思わせるダークトーンの壁紙にも注目です。
魅力:大ぶりの柄は、細かいドット柄のようにうるさくならず、一枚の絵画のように美しく馴染みます。注意点:ダークトーンの花柄は光を吸収するため、日当たりの良い採光に恵まれた部屋に最適です。
続く2つのアイデアは、柄ではなく「素材」に関するものです。素材の特性によって、施工のしやすさ、お手入れの手軽さ、耐久性が決まります。
フリース(不織布)壁紙とは?
フリース壁紙は、ポリエステルとセルロースを主原料とした不織布で作られています。柔軟性に優れて扱いやすく、上から塗装するベースとしても優れています。

アイデア5:フリース(不織布)壁紙
ポリエステルとセルロースをベースにしたフリース壁紙は、柔軟で曲げやすく、下地にしっかり密着します。表面の凹凸(レリーフ)は高温で固まる特殊なペーストによるものです。通気性・透湿性に優れており、壁の小さな段差を滑らかにし、クラック(ひび割れ)を覆い隠す目隠し効果も備えています。
一般的な紙壁紙とは異なり、壁紙自体に糊を付ける必要がなく、壁側に直接糊を塗って施工します。剥がす際も綺麗に剥がれ、壁を傷つけません。
よくある失敗:表面のレリーフを塗装せずにそのままにしてしまうことです。爪で引っかくだけでも傷つきやすいため、仕上げに塗料を塗ることで表面の強度を大幅に高めることができます。水性エマルション塗料をはじめとする一般的な水性塗料(分散塗料)が使用可能です。
ビニール壁紙とは?
ビニール壁紙は、表面に塩化ビニル樹脂(PVC)の層を設けた壁紙です。水、汚れ、日光に強いため、湿気の多いお部屋にも適しています。
アイデア6:ビニール壁紙
ビニール壁紙には発泡タイプとフラット(滑らか)タイプがあり、タイプによって透湿性が異なります。表面がPVC素材のため、水拭きで簡単に汚れを落とすことができます。耐光性にも優れており、日光による変色がほとんどありません。施工は簡単ですが、専用の接着剤を使用する必要があります。
主に以下の3種類に分類されます。
- フラットビニール壁紙:高密度で擦れや清掃に強いため、柔らかいブラシやアルカリ性・アルコール系の洗剤を使って水拭きが可能です。
- 発泡ビニール壁紙:加熱処理により表面にふんわりとした立体感を持たせたタイプです。密度が高くシワになりにくいため、壁面の凹凸を効果的にカバーできます。
- ハードビニール壁紙:さらに耐久性を高めた3つ目のタイプです。
フリース壁紙 vs ビニール壁紙:どちらを選ぶべき?
上から塗装を行いたい場合や、壁の小さなひび割れを隠したい場合はフリース壁紙を選択しましょう。湿気の多い部屋や、頻繁にお手入れをする壁にはビニール壁紙が最適です。
小さな見本帳で良く見えた柄でも、壁全体に貼ると印象が大きく変わることがあります。他人の施工写真を見るよりも、ご自宅の実際の部屋でシミュレーションしてみるのが最も確実です。
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